ジェラート屋さんなのにカカオ豆からチョコレート作り!?素材にこだわる丁寧な店主は兵庫から富良野への移住者
夏もいよいよ本番を迎える今回は、富良野駅から徒歩3分ほどのところにあるジェラート屋さんはっぱジェラートの店主 藤川 高志(ふじかわ たかし)さんです。
2019年9月にお店をオープンされてからもうすぐ3年。ふるさと納税の返礼品には、カップ入りジェラートを中心に出品されています。
藤川さんの人となりがそのまま反映されたかのような丁寧なジェラートは、お店で日替わりでフレーバーが提供されており、何度訪れても新鮮な気持ちで楽しむことができます。
藤川さんのものづくりへのこだわりや丹念なジェラートづくりの裏側を覗いていきましょう。
1.知れば知るほどおもしろそうなジェラートの世界
ーご出身は兵庫県とのことですが北海道、そして富良野市に移住されたきっかけはなんですか?
「北海道に来たのは大学進学をきっかけに地元から札幌に引っ越したのが最初ですね。卒業後も札幌でお菓子作りとはかけ離れた仕事をしていたのですが、その頃から何かを作ることが好きで料理をしたりお菓子を作ったりしてたんです。
それでやっぱりお菓子を作る仕事がしたいなと思って仕事を探していたら、富良野市のお菓子屋さんとご縁あってパティシエとして働くことになり、17年前に奥さんと一緒に富良野市に来ました。」
ー富良野市でジェラート屋さんを始めることになった経緯を教えてください。
「奥さんとふたりでできるものを作りたいと思ったんですよね。
はじめはケーキ屋さんで考えたんですが、ケーキ屋さんって大変なんですよ。いろんな種類を作って並べるのが前提ってところがあるんですよね。
手間がかかるから一つ一つの素材に手を掛けられない部分が出てくる。以前働いていたお菓子屋さんは種類がものすごく多かったんですけど、人数がいたからできていた。でも少人数でたくさんの種類を作ろうとすると難しい部分があるんですよね。でもジェラートであれば機械を使う部分が多いのである程度は作れると思ったんです。
ジェラートの仕組みはなんとなく分かってたんですけど、最初は機械がやってくれるところが大きいから誰がやっても一緒なんじゃないかとか、手を加える余地があまりないんじゃないかなって思ってたんですよね。
でもたまたま見たネット記事に“ジェラートが美味しい”みたいなことが書いてあって。そうなんや!と思って取り寄せたり、道内や本州にも食べに行ったりして。
それで手を加えれば違うものや美味しいものができるんだなーっていうのが徐々に分かってきて、お菓子屋さんで働いていた時の知識を活かして自分の思うものが作れるんじゃないかなと感じて、ジェラートっておもしろいかもって思いましたね。
そこから小さな機械を買ってジェラートを試作するようになったんですよね。作ったものを家族や友人、市内で飲食業をやられている方に食べてもらったら反応が良くて。自分でもおいしいなあ、ある程度できるんじゃないかなと思ってジェラート屋を始めることにしました。」
2.素材が一番美味しい瞬間を食べてほしい
ーたくさんフレーバーがありますが、一番手間をかけているものはなんですか?
「チョコレートが一番時間かかってますね。
ふつうのお菓子屋さんってチョコは作らないんです。どうしてるかっていうと、いろんなメーカーさんが出してるいろんな産地の加工したチョコを仕入れて、それをお菓子に使ってる。
うちのジェラートに使ってるチョコは、いわゆるBean to Bar。カカオ豆の状態からチョコのバーになるまでを一貫して製造してるんですね。
豆を自分でローストして出来立てをジェラートに混ぜたら美味しいんじゃないかなと思って調べてやり始めたんですが、実際やってみるとローストして加工する段階が一番難しい、すごく大変なんです。だからみんな作ってないんやなって分かりました(笑)
Bean to Barをやっているお店ってだいたいチョコレート専門店なんですよね。手間がかかって専門店じゃないと難しいからだと思うんですが、うちではそれとほぼ同じような工程で豆からチョコを作って、ジェラートにしています。」
ーフレーバーが日替わりだったり富良野周辺の食材を使ったものも多いですが、新しいフレーバーを考えたり作ったりするのは大変ではないですか?
「想像して何かを作る作業は楽しいなーって思いますね。しっかり考えて作るときもあれば、思いつきでその日の朝に作ることもあります。
他のことをしてる時にふと、こうしてみようと思いついたり、フルーツの加工の仕方もこの方が素材感が出るんじゃないかとか結構考えてますね。だからやることはどんどん変わっていってますし実は味も変化してます。
ふるさと納税にも出している配送用のカップ入りジェラートは、最初は色んな種類を作ってたんですけど、ご家庭で食べる時にショーケースと同じ状態で食べるっていうのはちょっと難しいんですよね。
各ご家庭で温度や保存方法が違うんで、自分がベストだと思う状態で食べてもらうのは難しいんじゃないかなと思って。それで今はフレーバーを絞って配送用に配合も変えて作っています。」
編集後記
ひとつひとつ言葉を選びながらお話される姿が印象的な藤川さん。そんな藤川さんが作るジェラートからは丁寧に作られていることがひしひしと伝わってきます。
ジェラートを数種類頂きましたが、イチゴやルバーブ、アールグレイなど素材感がしっかり感じられるところが、他では味わうことができないはっぱジェラートさんの魅力だと感じます。
気温が30℃近くなった日は思わず『はっぱジェラート行きたいなあ』という言葉が出てしまうほどすでにトリコです!
ふるさと納税にはチョコレートをはじめピスタチオ、ハスカップミルクなど6種類のフレーバーが用意されています。
お店では笑顔が素敵な奥さまがみなさんをお待ちしていますので、藤川さんこだわりのジェラートをぜひ食べてみてくださいね!
はっぱジェラートの返礼品はこちら
このほか定期便などのご用意もございます!
▼奥さまが撮るジェラートの写真がとっても素敵なので、ぜひInstagramもチェックしてみてください!