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「農園に遊びにきて!」フレンドリーな人柄の背景にあったのは、富良野で知った“顔が見えるつながり” 増田泰介さん


今回は2021年12月に富良野市へ移住し、母親が営む宿 いつか富良野へ の手伝いをしながらアスパラ農家をされている増田 泰介(ますだ だいすけ)さんにお話を伺いました。
泰介さんが作るアスパラは、前回記事でもご紹介したふるさと納税の返礼品アスパラ1kgとアスパラキッシュセットに含まれています。

お会いする度におっしゃる『農園に遊びにきてね』という言葉。農園って遊びに行っていい場所なんだ?!と驚きその背景を聞いてみると、泰介さんのフレンドリーな人柄に隠れた芯の強さが見えてきました。



1.会社員からアスパラ農家ボーダーへ


ーアスパラ農家でお手伝いすることになった経緯を教えてください。

「もともとは千葉県で会社員として働いてた。両親が富良野市に移住して宿をやってたんだけど、父が仕事の都合で沖縄に行くことになって。母一人だと何かあった時に不安ってことと、僕も仕事を辞めたいと思ったタイミングだったから、父と入れ違いで富良野市に来ることになった。
こっちに来て最初に何をしてたかっていうと、富良野スキー場でずっとスノボをしてた。僕自身スノボがめちゃくちゃ好きで、本州にいた頃は毎週のようにスキー場に行ってたから、ちょうどハイシーズンに移住してきたこともあってスノボ三昧だった。
でもいつまでも遊んでるわけにはいかないし、宿の手伝い以外にも収入が必要ってことで、以前から母と付き合いのあったアスパラ農園で手伝いを始めた。そしたら農業がすごい楽しいなと思ってきて。単純に農作業も好きだし、自分に合ってるなって感じる。」

農作業中の泰介さん


ー趣味だというスノボ、始めたきっかけやお気に入りのゲレンデは?

「小中高とずーっと野球をやってきてたけど、大学で肘を怪我してしまって。野球は無理だな、これから何をしようかなーって考えたときに、中3の卒業前に友達と行った新潟県の石打丸山スキー場近くにある宿のマスターを思い出した。そこに働いていいですか?って言って、大学2年生の時にバイトしながら山にこもってたことで、本格的にスノボを始めてどっぷりハマったかな。
好きなのは石打丸山と富良野。富良野スキー場は本当にいいよ。山の形が良くてコースが多いし、やっぱり雪質がいいよね。今年は雪がそんなに降らなかったみたいだけど、それでも良かった。」

富良野スキー場で札幌在住のご友人と


2.お客さんと直接『ありがとう』を言い合える農家になりたい


ー農園に遊びにきて!と気軽に誘ってくれるのはなぜですか?

「アスパラがどう生えてるとか、切ったらどんな風になるのかなーとか知って食べてほしいから。それに自分で収穫して、それを自分で買って、自分で料理したらもっと美味しくなると思う。
アスパラって切ったら水が出てくるんだよ、知らないでしょ?
ジュワーって出てくるのを見ると、そんなに水を吸ってるんだなって分かる。そういうのも知って食べたら味わいが違うと思ってるから、足を運んでもらって採れたてホヤホヤを買いに来てほしいという考えはこれからも大切にしていきたい。」


ー直接見て触れて買ってほしい、そのような考えになった背景は?

「前の仕事で輸入腕時計のネット販売をしていて、ずっとパソコンに向かっている感じだった。
別に自分たちで何かを作って売っているわけでもないし、作った人も買った人の顔も見えないことが楽しくないなと思い始めて。
仕事を辞めてここで農園の手伝いを始めたら、農園のおじいちゃんの人柄に惹かれてアスパラを買いに来られるお客さんがいて、『美味しい』『ありがとう』ってみんなに言われてる光景を目の当たりにした。自分で農作物を作って、自分が作ったものを笑顔で買ってくれるお客さんが目の前にいるってすごくいいなと思って。
農園に足を運んでもらってお互いに『ありがとう』って言い合える、そういう農家になりたいなって最近思いました(笑)」


ーふるさと納税で購入してくれた方々にも農園に来ていただきたいですか?

「それは思う!来てほしいし興味を持ってほしい。
富良野って観光がメインだからそのついでに来ても良いし。アスパラは3月下旬から6月上旬が収穫時期だからGWは特におすすめ
アスパラって夏にかけて伸びた葉が、太陽の光を浴びて根に養分を蓄える。そして春になるとその養分を使ってみんなが食べてる新芽の部分が育つのね。だから1番最初に出る新芽は蓄えた養分をたくさん使ってるから特に美味しい!
ぜひ農園に来て、アスパラを刈って切り口から滴る水を実際に見て食べてみてほしいです!」

葉を伸ばして来年に向け養分を蓄えるアスパラ



編集後記

取材当日はアスパラ農園にお邪魔して、私も実際に収穫体験をさせていただきました。鎌を使って根元を刈っていくのですが、意外と硬くて難しい。それに勢い余って隣のアスパラを傷付けないように気をつかうのも大変でした…。
北海道に来る前にスーパーで購入していたものとは異なり、やわらかく瑞々しいアスパラは感動!なのでぜひご賞味ください。
農作業の少ない冬は、富良野スキー場でもっぱらスノボの予定という泰介さん。我々も今冬はスノボを教えていただきたいと思います!


いつか富良野へ(アスパラを含む) の返礼品はこちら


▼泰介さんのInstagramでは農作業やスノボの様子を中心に、日常の出来事を投稿されています。ぜひ見てみてください!


いつか富良野へ のアクセス