北海道以外では食べられない?!幻の富良野いちご
今回インタビューをさせていただいたのは、富良野市でいちごを作られている小野農園の小野 貴弘(おの たかひろ)さんです。小野さんはふるさと納税返礼品に、2022年12月から冷凍いちごを出品されています。
「北海道にいちごのイメージがない」という方も多いと思います。実はその通りで、国内のいちご生産量における北海道の順位は20位(2020年)。その中でも富良野いちごは、北海道外に出回ることがほとんどありません。そんな数少ない富良野いちごを、ぜひふるさと納税を活用して召し上がってみてください。
ー「北海道=いちご」のイメージがありませんでしたが、富良野市では多く作られているのでしょうか?
「富良野市内でいちごを作っている農家は少ないです。夏に収穫できる四季成りいちごを作っているところは富良野エリアに1、2軒ありますが、冬に収穫できる一季成りいちごを販売用に作っているところはなかなか無いですね。北海道全体で見ても、畑作といちごを兼業しているところはありますが、いちご専業はやはり少ないです。」
ー小野農園で作られるいちごの特徴はなんでしょうか?
「うちは富良野市はもちろん、北海道でも数少ないいちご専業農家です。だからその分、一粒一粒が手間ひまかけて育てられていることが特徴です。
いちごは病気をしやすい作物なので農薬が必要ですが、余計な葉を落としたりと病気を防ぐ細かな作業にも時間をかけられるので、農薬の使用回数を減らせますし、おいしさの追求に集中することができます。」
ー昔からご実家である小野農園で農業をやろうと決めていたのでしょうか?
「僕は土木の道に進みたかったんです。なので、専門学校を卒業した後、5年ほど土木関係の仕事をしていました。幼い頃に農作業を手伝ったこともほとんどなく、農業にも興味はありませんでした。農業を始めたきっかけは、父親が亡くなり実家に戻ったことです。そこからいちご作りに関わり始めたら、徐々に楽しく感じてきました。1日の作業が一通り終わった後もずっとハウスの中にいて、いちごの管理を続けていたんです。その様子を見た母親から『いちごをメインでやったらいいんじゃない?』と言われて、農園を継ぐことになりました。」
ーいちごは繊細な果物というイメージがありますが、いちごを育てる際にはどんな苦労があるのでしょうか?
「いちごは取り扱いを慎重に行う必要があります。収穫時や選別作業では特に気を付けないと、実が潰れたり傷がついてしまって売り物にならなくなります。
また、うちでは四季成りいちごと一季成りいちごを作っているので、年中休みなく作業が続きます。四季成りいちごの収穫が7月から10月頃まで、一季成りいちごの収穫が11月から7月まで、それ以外の時期はいちごの苗作りやハウスの片付け作業なども出てきます。大変ではありますが、おいしいいちごができると思うとやりがいを感じます。」
ー小野農園のいちごはどんなところで食べられているのでしょうか?
「生のいちごは基本的に富良野市内の市場で販売したり、市内のお菓子屋さんや旅館・ホテルで使っていただいています。市外だと札幌市のカフェでも使用されていますね。
そのほかは個人のお客様からの注文になります。富良野に来たお土産として購入される方がいたり、市内や旭川周辺のお客様は直接農園にいらっしゃって購入されたり、地方発送を依頼されます。
ふるさと納税には冷凍いちごを出品していますが、生のいちごの出品も検討しています。ぜひ北海道外の方にもめずらしい富良野いちごを召し上がっていただきたいです。」
小野農園の返礼品はこちら
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