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ふらのの「ひと」

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返礼品を出品されている事業者さんや富良野市にご寄附いただいた方などのインタビュー記事、ふるさと納税にまつわるイベントなどの体験記をまとめています。
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#北海道

富良野市のこれからを考えるふたりの対談。ふるさと納税はまちをどう変えるのか?

今回お届けするのは、富良野市内でデザイン会社を営む中村 靖教(なかむら やすのり)さんと、農業を営む坂口 邦夫(さかぐち くにお)さんによる対談企画です。 ここ数年で寄附額が急増し続けている富良野市。このまちに暮らすお二人から見たふるさと納税を取り巻く状況や富良野市のこれからについて、一市民としての想いを語り合っていただきました。 プロフィール 制度設立の背景を意識した活用を(中村さん) 「富良野市のふるさと納税寄付額は、2020年度の9500万円から2023年度は15億

パン屋なのに小麦アレルギー!?富良野で米粉100%パンを作る夫婦の挑戦

今回取材したのは、富良野市内で米粉100%のパン屋sora no kujiraを営む西山 拓志(たくじ)さん、夢希(ゆき)さんご夫婦。南富良野町出身の拓志さんは、28歳ごろに「自分で何かをやってみたい。」とパン職人を志し、帯広のパン屋で4年間修行。その後、2011年に夢希さんと一緒に念願のお店をオープンしたとのこと。米粉のパン屋になるまでは、紆余曲折あったそうで・・・ 米粉100%のパン屋になったきっかけは?拓志さん「元々は小麦を使用した普通のパン屋を営んでいたんです。20

「このままだと"まち"が無くなってしまう。」自然公園 太陽の里をきっかけに富良野 山部に賑わいを

みなさんは富良野市の山部(やまべ)地区にある山部自然公園太陽の里をご存じでしょうか? 実はいま、富良野市ではこちらの園内にあるキャンプ場に関するクラウドファンディング型のふるさと納税を実施中ということで、キャンプ場の管理を行なっているNPO法人 山部まちおこしネットワーク 理事長の吉中 文也(よしなか ふみや)さんへお話を伺いました。 ご自身の吉中農園でメロンやスイートコーンなどの農作物を作るかたわら、地域活動にも精力的に取り組む吉中さんからは、山部のまちづくりに対する20年

富良野市民より富良野に詳しい?!寄附者が語る最近のふるさと納税寄附先の選び方事情

いつもは返礼品を出品している事業者の方を取り上げるこちらのインタビュー企画ですが、今回は番外編として、富良野市にふるさと納税で寄附をしてくださった方へのオンラインインタビューの様子をお届けします! インタビューを受けてくださったのは、千葉県木更津市にお住まいの宮口 康宏 (みやぐち やすひろ)さん。富良野市へ寄附されたのは令和4年度が初めてで、返礼品には生で食べられるグリーンアスパラを選ばれたとのことです。 富良野市のふるさと納税担当が寄附者の方と直接お話する機会は今回が初め

北海道の大人気土産“ドゥーブル・フロマージュ”の生みの親は、スイーツ×DXの最先端だった!?

富良野市の高台にある菓子工房 フラノデリスを営む藤田 美知男(ふじた みちお)さん。実はこの方、北海道土産として有名なチーズケーキ“ドゥーブル・フロマージュ”の生みの親なんです! ドゥーブル・フロマージュの他にもふらの牛乳を使用したふらのプリンは、富良野市のふるさと納税返礼品としても大人気。 そんなスイーツたちへのこだわりはもちろん、スイーツづくりに縛られないさまざまな経歴を持つ藤田さんの濃密な半生を覗いてみてください。 1.「終わりよければすべてよし」を体現するデザート

富良野市のワイナリーで働くまでワインを買ったことがなかった!?ふらのワインのため「知らない」を探究し続けるワケとは。

今回は今年50周年を迎えた富良野市ぶどう果樹研究所から、製造課長 高橋 克幸(たかはし かつゆき)さんのインタビューです。 前回のふらのワインぶどう祭り体験記で取り上げたふらのワインについて深掘りすべく、ふらのワインを醸造する研究所の歴史を紐解いていくと、この50年は挑戦の連続であったことが分かりました。そしてその挑戦の裏には高橋さんのストイックな探究心による取り組みがあり、これからの挑戦も支えていくことがうかがえます。 ▼前回記事はこちら 1.食事に合うワインを追い求め

環境を守るため富良野で会社経営する親子の挑戦!ペレットでラベンダーの廃棄を最小限に!?

”富良野”と聞くとやはりラベンダーを思い浮かべる方が多いと思いますが、見頃を過ぎたラベンダーの多くは、香料が残っているにもかかわらず捨てられてしまうことをご存じでしたか?富良野ではこのラベンダーをさまざまな加工品に活用しているところが多く存在します。 今回ご紹介するのはふらの香るこつぶというペレット状の芳香剤です。 ペレットとは、乾燥した木材を小さい円筒形に圧縮成形した木質燃料で、ストーブなどの燃料に利用されるものです。 このふらの香るこつぶをふるさと納税の返礼品に出品され

ジェラート屋さんなのにカカオ豆からチョコレート作り!?素材にこだわる丁寧な店主は兵庫から富良野への移住者

夏もいよいよ本番を迎える今回は、富良野駅から徒歩3分ほどのところにあるジェラート屋さんはっぱジェラートの店主 藤川 高志(ふじかわ たかし)さんです。 2019年9月にお店をオープンされてからもうすぐ3年。ふるさと納税の返礼品には、カップ入りジェラートを中心に出品されています。 藤川さんの人となりがそのまま反映されたかのような丁寧なジェラートは、お店で日替わりでフレーバーが提供されており、何度訪れても新鮮な気持ちで楽しむことができます。 藤川さんのものづくりへのこだわりや丹念

「広大なところに住みたい!」と京都から北海道に移住したメロン農家が教えてくれる、富良野メロンの真の魅力とは?

いよいよ収穫最盛期となった富良野メロン。 今回はこの富良野メロンを作られている松本農園の松本 祥典(まつもと よしのり)さんにお話を伺いました。 松本さんは京都府のご出身で、『広大なところに住みたい!』と思い富良野市に移住、メロン農家としての道を歩み出しました。 ほがらかな空気を纏い、時折意表をついて笑わせてくれるチャーミングな一面も素敵な松本さんが語る、繊細なメロンを扱うおもしろさや独自のこだわりとは? この記事を読み終えたときには、より一層、富良野メロンを美味しくお楽しみ

「いつか富良野へ」を叶えたパワフルさと、やさしい手作りシフォンケーキのギャップ 増田直子さん

初回インタビューに登場いただくのは、バリアフリーの宿&カフェ いつか富良野へのオーナー 増田 直子(ますだ なおこ)さん。 ふるさと納税の返礼品には、手作りシフォンケーキを中心にキッシュや季節限定のアスパラを出品されています。 2011年に千葉県から富良野市に移住され、2014年に宿を開業。順調に客足が伸びていた矢先のコロナ禍で宿泊客との交流機会を維持するため、宿の食事で出されていたこれらをふるさと納税へ出品することにしました。 移住や宿開業の経緯から垣間見えるパワフルな行動